2019.12.17
今年は、沖縄県をはじめ全国各地で、例年より2か月早くインフルエンザの流行が始まりました。台風や大雨が多かった為ではないかといわれています。天気が悪いと家の中にいることが増え、家庭内で感染した可能性が高いからというのです。
インフルエンザ予防の第一はインフルエンザワクチンの接種です。そして、外出から戻ったら、手を洗い、うがいをすることも重要です。マスク着用も効果があります。さらにもう一つ大切なことがあります。さて、なんだと思いますか?
それはお口や歯を清潔にすることです。日本大学歯学部細菌学講座の神尾宜昌先生の研究で、口腔細菌がインフルエンザウイルスを体内で増殖させ、インフルエンザの発症リスクを高める恐れがある事がわかりました。その細菌は、私たちの歯や舌の汚れに含まれていることが多いのです。
歯みがきを怠っていると、むし歯や歯周病の原因となる菌が増殖してプラーク(歯垢)になります。このプラークには、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌やインフルエンザ菌のほか、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などの細菌も含まれています。これらの細菌はプロテアーゼと呼ばれる酵素を出し、インフルエンザウイルスが気道の粘膜から細胞に侵入しやすくする働きをもっています。
つまり、お口の中がネバネバしたり、不潔な状態を放置しておくとプロテアーゼの量が増え、インフルエンザの発症や重症化を招きやすくなるのです。
口腔細菌は夜寝ている間に増えるため、夜寝る前の歯磨きは特に重要です。そして、かかりつけの歯医者さんで適切な歯みがきや口腔ケアの指導を受け、歯科衛生士さんに定期的に歯垢を除去してもらい、日ごろからお口の中を清潔に保つことも大切です。
「たかが歯ブラシされど歯ブラシ」、歯ブラシはきちんと行えばプロテアーゼの量を減らし、インフルエンザの予防にも効果があるのです。
2019.12.06
私たちはどんどん長寿になっていき、人生も100年時代に入ってきました。人間の一生の時間(平均寿命)をみてみると、自分の事は自分で出来る時間(健康寿命)に自分のことは自分でできない時間(要介護状態)を足したものであることがわかります。現在、日本人の平均寿命は男性で約81歳。女性で約87歳です。そして要介護状態の時間は男性で9年、女性で約12年もあるのです。
さて、フレイルという言葉を聞いたことがありますか?フレイルとは高齢者の体力や活動が低下している状態、つまり健康障害を起こしやすくなった状態のことです。ほとんどの方が健康な状態からいきなり要介護状態になるのではなく、フレイルという過程を経て要介護状態になります。
2014年の国立長寿医療研究センターの研究班により「フレイルの予防には口腔機能の維持が重要である」と発表されました。口腔機能の維持とは要するに「食べられる口を維持する」ということです。
このためにはまず健康な歯と歯茎を保つ事が重要です。これは形態的なお口の機能です。その上で、噛んだり、飲み込んだりするための筋肉や舌の力などの機能的なお口の働きを衰えさせない事がとても大切なのです。つまり形態的な口腔機能と機能的な口腔機能がそろった上で「食べられる口」が維持できるのです。
年齢を重ねるとともに口腔機能も衰えてきますが、予防をすることは可能です。形状的な口腔機能はかかりつけの歯科医院で定期的にしっかり診てもらって維持して下さい。そうして入れ歯も含め「使える歯」があることで、機能的な衰えのスピードもゆっくりにすることができるのです。
このようにして、一生自分のお口で食べられるようにする事が人生100年時代を楽しく過ごすための秘訣なのです。
那覇・浦添方面からお越しの方
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左手に交番が見えたら、次の交差点(大謝名交差点)を左折。
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3
その後直進すると右手にエンゼル歯科の看板が見えます。駐車場は建物左横です。
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北谷方面からお越しの方
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左手にマクドナルドが見えたら次の交差点(大謝名交差点)を右折。
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3
その後直進すると右手にエンゼル歯科の看板が見えます。駐車場は建物左横です。
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那覇・浦添方面からお越しの方
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サンエー宜野湾コンベンションシティ交差点右折し直進
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3
直進して左側にエンゼル歯科の看板が見えます。駐車場は建物左横です。
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北谷方面からお越しの方
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サンエーコンベンションシティを過ぎた交差点を左折。
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3
直進して左側にエンゼル歯科の看板が見えます。駐車場は建物左横です。
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休診日 / 木・日 (祝祭日も診療)